アヴェスター語

アヴェスター語は、ゾロアスター教の聖典アヴェスターに用いられた言語。

インド・イラン語派イラン語東部方言に分類される。

実際に話されていた場所や時代は定かではないが、言語学その他による検証により、紀元前7世紀頃のイラン東南部の言語とする説が有力。

現存する最古の史料はサーサーン朝ペルシア末期、6世紀頃の物で、それ以前は口承伝持で伝えられてきたと考えられる。

表記にはアヴェスタ文字が用いられる。

これはパフラヴィー語と同じくアラム文字を元に、6世紀頃創作された文字で、母音や子音の微妙な相違まできちんと表記できる、イラン諸言語で用いられた文字としては唯一の例として知られる。

アヴェスター語は更に、開祖ザラスシュトラ自身の作と思われるガーサーに用いられるガーサー語と、後年弟子や信者達によって付け加えられた部分に用いられる新体アヴェスター語に分けられる。

ガーサー語はより古い言語、新体アヴェスター語はより新しい言語と思われ、音韻や文法などに若干の相違がある。

インドのサンスクリット語とは極めて近縁の言語で、特にサンスクリットの最古層であるヴェーダ語。
update:2010年03月13日